初めて買ったCD
はてなブログにお題スロットというのがあって、スロットしてみたら「初めて買ったCD」というのが出たから、ああこれは人によって二通りの意味になるなと思った。
なぜなら、私が子どものころはCDなんてなかったからだ。多分いまの世代は生まれたときからCDがあったし、もはやデータ配信の時代だ。だからこれは「初めて買ったレコード」と読み替えることができる内容の問いかけだった。
でも文字通りに読んだら、それまで塩化ビニール製のレコード盤で買っていたのが、CDに変わって、初めて買ったCDは何かと考えてみてもいいことになる。
大学生のころは、よくレンタルレコード屋さんに寄って、そのときヒットしていた歌謡曲のシングル盤を借りて、うちでカセットテープに録音して聴いたものだった。
その習慣をなくしたのはいつごろだっただろうか。気がつけばレンタルレコード屋はなくなっていた。
初期のCDは音質があまりよくなかったので、CDが出てもレコード盤も買っていた。ずっと好きなバンド「ヒカシュー」のレコードも買っていたけれど、それもいつかCDに変わった。
だから多分うちにある一番古いヒカシューのCDが、初めて買ったCDだと思う。ということで、漁ってみたら、写真の二枚が1988年の発売だった。
「日本の笑顔」は、先にレコード盤の物を買っていた。「日本の笑顔」と「水に流して」という二枚のレコードを併せたものだったから飛びついて買ったのかもしれない。この二枚はもともと一枚のアルバムとして企画されたものが諸般の事情で別々にリリースされたものだった。その証拠に、どちらのレコードにも「太陽と水すまし」という同じ曲が収録されている。
「人間の顔」は、久しぶりに出たアルバムだったと記憶している。タイトルナンバーは、沢田研二がロック路線に走っていたころで、巻上さんにも楽曲の依頼があって、作った曲ということで、確かにノリのいいロック調になっている。結局ボツになって、自分たちで録音したらしい。二十年以上たった近ごろでも、よくライヴで演奏している名曲だ。