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ノーベル文学賞

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ことしのノーベル文学賞は、カズオ・イシグロに決まった。それほど好きな作家ではないが、優れた作品を書いていて、納得の受賞だ。

ただ、テレビを見ていると紹介の仕方がひどい。ネタバレしてるし。最後にフィクションとつけてるし。そりゃそうだ。小説は須らくフィクションであるに決まっている。ホントはSFと紹介しても良いんだが。

今回は、村上春樹落選、とはやってなくて、それは好感。村上春樹は高校生のころ夢中で読んだが、最近では、単なる妄想小説としか思えなくて、文学性はほとんど感じないから、ちょっと受賞はないだろう。

私の考えではむしろ、伊坂幸太郎のが可能性が高い。社会性のあるエンターテイメントを書いてるから。

最も可能性が高い日本の作家は、多和田葉子だと思う。ドイツ語と日本語の両方で書いているというのも大きい。近ごろ文庫化された、献灯使は、震災後の日本を、それこそフィクションとして描いた名作だ。

私が本当に受賞して欲しいのは、笙野頼子だけど、翻訳不可能なので、無理かな。