基塾長の成績の上がるブログ

名張市内で唯一無二の新型「自立教室」を開塾

そんな巫山戯た進路指導があるのか⁉️

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A中学校でとんでもない進路指導が行われているようだ。なんと、県立高校の前期選抜を受けないように指導があったというのだ。

一体なんのために県が前期選抜を行っているというのだ。生徒にとっては、高校入試を受ける機会のひとつであって、それを妨げるような指導はあってはならないと思うのだけれどどうか。

また、その理由が振るっている。前期選抜を受けて落ちた生徒がショックを受けてその後の入試に影響を与えるからだという。これは二つの意味で間違っている。

一つ目は、教師は生徒を合格させるために最大限の努力をするべきであって「不合格」ありきの指導などおかしいということ。むしろ、このような指導を行うことが、生徒の意欲を削ぐことになりかねず、生徒の将来を踏みにじっているということがわからないのだろう。

もうひとつは、落ちてもショックを受けずに次に向けてトライできるようなメンタル面の指導をすべきだということ。それができないということは、この教師は無能だということだ。しかも、件の進路指導担当教員は自身が10年にわたって進路指導をしてきた経験からだと豪語したらしい。つまり、10年間ずっと前期選抜で落ちた生徒がショックを受けるという経験を続けているということだ。その挙句にじゃあ受けないければいいという結論にでも達したというのだろうか。本末転倒もいいところだ。

私は30年入試への指導をしているが、最初の入試で落ちたからといって、そのせいで後の入試に引きずったという経験は全くない。それは、事前に落ちることも想定して、メンタル面の指導も行っているからだ。

小学生が中学受験を受けたときもそうだ。むしろ何校か受けたほうがいいとアドバイスするくらいだ。もちろん落ちて悲しむことはある。しかし、それをひきずらず、果敢にチャレンジしていくことこそが成長につながる生徒が多いのだ。

穿った見方をすれば、前期選抜の競争率が高いので、人数調整を中学校間で行っているということが考えられる。つまり入試以前に中学校で忖度をして、合否を決めているということだ。そうだとすれば、なんという傲慢だろうか。