基塾長の成績の上がるブログ

名張市内で唯一無二の新型「自立教室」を開塾

台風がまた近づいていますね・・・あるいは消しゴムの話

f:id:motosh51:20180825075616j:image

今年は何度も台風が名張に接近していますね。幸いまだ名張では大きな被害は出ていないようで、もしかしたら優秀な要害なのかなと思いますが、油断は大敵です。

私が台風について調べるときに見るのは、気象庁の台風情報のページです。

気象庁 | 台風情報

こちらを見ると、台風の経路図を見ることができますのでだいたいいつごろ上陸するかがわかります。ただ注意しなければならないのは、台風は予報円の真ん中を通るわけではないことです。9月3日午前3時の段階で台風21号の予報円を見れば、左端を通れば九州東岸から四国中国を通りますし、右端を通れば伊勢湾あたりに上陸します。

名張に来るかどうかは今のところわからないのです。

そんなときもうひとつ見るのは、「暴風域に入る確率」です。

https://www.jma.go.jp/jp/typh/storm-330.html?t=1821

これを見るとだいたい4日の朝から昼にかけて伊賀地域が暴風域に入りそうだということがわかります。ただしこれもあくまでも確率ですが、地震の予想よりはよっぽど確実なので、警戒が必要です。

写真は塾のテーブルの上です。学習会が終わり生徒たちが帰ったあとのもので、消しゴムかすが真ん中あたりに集められています。こうしておいてもらうと掃除が楽なのでとっても助かります。

下記のような短歌があります。

消しゴムも筆記用具であることを希望と呼んではおかしいですか /岡野大嗣

この短歌なんかを読むと、子どもたちが消しゴムばかり使うことが理解できますが、私は若いころは「消しゴムは使うな」という指導をしていました。これ自体は間違ってはいなくて、消しゴムで消す時間は思考の妨げになるので無駄だからです。

たとえば灘中学校に合格した小学生は消しゴムは使わないで、難問をノートの見開き2ページに渡って式や図を書いて解答を導いていました。

でも、消しゴムは生徒たちの精神衛生上必要なのですね。いまはちょっとおおらかになって「間違いは消していい」ことにしました。筆算とか合ってるのに消すのはちょっと違うと思いますけどね。

ロブ=グリエに「消しゴム」という小説があります。光文社古典新訳文庫に入ったとき購入者プレゼントとして「高級消しゴム」(まだ使っていません^^;)を貰った記憶があります。

この小説はフランスのいわゆる「ヌーヴォーロマン」というもので、難解であることが知られています。しかし読んでみると、難しいというよりも飄々としていてなかなか面白かったのです。

殺人?事件が起こり、探偵が派遣されますが、この探偵いっこうに事件を解決する気がないみたいで、ことあるごとに文房具屋に寄って「あのときの消しゴム」を探します。しかしどこに行ってもその消しゴムは売っていなくて、別のものばかり買う羽目になります。まあ人生を象徴しているわけですね。

(この本は塾に置いてあるので貸出できます。一般の方にもお貸しできますのでよろしければお越し下さい。ただし要身分証明書です・・・)

www.kotensinyaku.jp