基塾長の成績の上がるブログ

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消しゴム

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「消しゴムも筆記用具であることを希望と呼んではおかしいですか」
岡野大嗣さんの短歌だ。
そうか。消しゴムも筆記用具か。だいぶ前、進学塾で教えていたとき、消しゴムは使うな、と指導していた。消すなんて時間の無駄。それより、どんどん書いてった方がいい。
東大寺や灘に合格して行った子は、算数の一問を解くのにノート数ページに書きなぐって正答していた。思考のスピードが速いからだ。
文章を書くのに手書きでしていたころは、やはり書く速度が追いつかなかった。ワープロを使うようになってようやく考える速さで書くことができるようになった。
でも、みんな消しゴムが好きだよね。テストのときは必要だし。
高校入試のときに偏愛していた消しゴムがある。ステドラーというメーカーのもので、よく消えるだけでなく、黄色いセロハンに包まれていてカッコよかった。いま検索してみたけど、ヒットしない。
入試当日、これを五、六個持って行って、机の上に積み上げた。まあ、変なやつだったわけだが、落として使えなくなるのがイヤだというのが建前で。
ロブグリエの小説に「消しゴム」というのがあって、文庫化されたときに抽選で高級消しゴムが当たるというので応募したら当たった。おそらく、応募した人は全員当たったのだろう。そんなに売れる小説でもないし。